筋膜が原因で起こる”5つの不調”

 

近年、WHO(世界保健機構)が新たに”筋膜”を疾病の原因分類に追加しました。

筋膜が様々な不調の原因になりえることは世界的にも常識になっています。

 

筋膜のトラブルはシンプルに言うと、”からだの使いすぎ””からだの使わなすぎ”です。

 

仕事や、家事・育児、スポーツ活動や趣味活動、私たちは生活の様々な場面でからだへの負担を溜めがちです。

 

この記事では、筋膜が原因で起こる不調の代表例を挙げて、わかりやすく解説してみたいと思います。

 

筋膜が原因で起こる5つの代表的な不調

 

①からだの痛み・痺れ・コリ

不眠・慢性的な疲労

③自律神経の乱れ

④姿勢が悪い

⑤冷えやむくみ

 

これらの不調は筋膜と大きく関わっていることが多いので、筋膜をメンテナンスすることをお勧めしています。

では、具体例を見ていきましょう。

 

からだの痛み・しびれ

まず、筋膜が有効だと言われる不調で1番有名なのは“痛み・しびれ“です。

なぜ、痛みに対して有効なのでしょうか?

 

それは「受容器」と呼ばれる、痛みのセンサーの多くは筋膜に分布しているからです。

これにより、筋膜が硬くなり、滑りが悪くなると、痛みを敏感に感じてしまいます。

 

全身を包む筋膜はよく全身タイツで例えられますが、少しイメージしてみてください。

全身タイツの胸の辺りを引っ張ると、首や背中あたりが突っ張るイメージができると思います。

 

デスクワークなど手をよく使う仕事で胸の筋肉を使い過ぎてしまうと、肩こりや首雨こりになりやすいのはこれが1つの理由です。

これを考えると、コッている場所ではなく、使い過ぎた離れ部位を治療するのは当たり前に感じるわけです。

 

これを全身、さらに筋肉1つ1つの関係性を考えながら、ジーハンズでは治療応用に活かしています。

 

 

不眠・慢性的な疲労

 

不眠でお困りの方の“眠りの質が低下している“ような状態は、①眠っても疲れが取れない②集中力が乏しくなっている③呼吸が浅く、深く息を吸えないなどが特徴的といえます。

 

これも筋膜が原因であることは少なくありません。

 

不眠傾向な方のほとんどが“呼吸が浅い“症状も併せ持っています。

深呼吸がしづらかったり、簡単に息切れを感じてしまったり、「そういえば!」と言われて気づく場合もあります。

 

呼吸が浅いと呼吸の質が低下し、眠っているときの呼吸や血流にも良くない影響を及ぼします。

眠りの質が落ちてしまうので、「眠っても疲れが取れない」という状態になりやすいのです。

 

もっと進んでいくとリラックスする感覚まで忘れてしまっているので、寝付き事態も悪くなってしまいがちなのです。

こんな場合は、呼吸を楽にできるようにからだを整えて、頭の筋膜も一緒に整えると“力が抜けている感覚“をからだが思い出していきます。

 

また、歯ぎしりや食いしばりも一緒にある方もいますので、頭の噛む筋肉も一緒に整えるといいパターンもあります。

 

まずは、「これが力が抜けている感じなのか」と感じてもらうことが何よりも大切になってきます。

 

自律神経の乱れ

 

自律神経の乱れはよく「スイッチオン」のアグレッシブな状態と「スイッチオフ」のゆっくり休んでいる状態の切り替えで例えられたりします。

しかし、実際の自律神経はそんなオン・オフのように0か100かの切り替えではなく、音量のボリュームのようにいろいろなグラデーションがあります

 

70%でうまく頑張ればいい場面でも、ついつい100%で頑張ってしまう…

そんな頑張り屋さんに多いのが自律神経の乱れです。

 

自律神経の場合も呼吸や睡眠を整え、そして食事を整える。

この基本が1番大事だと思います。

 

しかし、多くの方が“休むこと“が慣れていないため、難しく感じてしまうことが多いです。

まずは「これが楽な感覚なんだ」と呼吸や背骨を整えて、“休んでもいい“ことをからだに感じてもらえるように心掛けています。

 

ジーハンズが取り組んでいる不妊ケアのコンディショニングも、痛みのケアと自律神経のケアの両方を整えるような取り組みです。

 

 

姿勢が悪い

 

よく猫背も治りますか?とお問合せをいただくことが多くあります。

猫背も仕事や勉強などの姿勢の積み重ねが要因です。

習慣が猫背を作っているので、修正するにも習慣から正すことが大切です。

 

ただ「猫背だから肩甲骨ストレッチを」というような簡単な理由ではなく、人によっては骨盤や股関節、人によっては首の筋肉の癖が要因の場合もあります。

 

まずはご自身のお身体をしっかりと知ること、そして適切なセルフケアで習慣から正すこと。

ジーハンズではこれを大切に修正しています。

 

 

冷え性やむくみ

 

冷え性やむくみと大きく関係しているのは「血流とリンパ」です。

もちろん入浴方法を工夫したり、運動をしたりなどは効果的と言われていますが、それでも良くならない冷えやむくみもありますよね?

 

この場合、筋膜が邪魔しているケースが多いのです。

冷えやむくみまたはお腹の皮膚を引っ張ってみてください。

突っ張るような感覚があったり、張って上手く掴めない場合は、特にその状況が強い場合が多いです。

 

入浴や運動を効果的にするためにも、“まずはからだを整える“ということがとても大切だったりします。

 

 

 

このように、5つの代表的な筋膜が原因で起こる不調をご紹介しましたが、“まずは整える“という、からだの良い状態を自分自身が知ることが1番大切なことだと思います。

 

人生100年時代と言われる現代ですが、“からだを整える“ということが人生をより充実させると思っています。

一人でも多くの皆さまにこれが伝わってくれると嬉しく思います。

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