多くの出産後の女性は産後ベルトを巻くことは多くの方が必要だと考えていますが
なぜ骨盤ベルトが必要なのかご存じでしょうか?
沖縄の妊婦さんや産婦人科や病院で働くスタッフの方でも
骨盤ベルトどうしたらいいだろうって悩んでいらっしゃる方は多いようですね。
間違った使い方をすると腰痛の悪化につながることもあります。
骨盤ベルトの効果をお伝えしていきます。
動画でも解説していますので見てくださいね!
産前の骨盤ベルトの効果
妊娠中は出産に向けてホルモンが分泌されて徐々に
恥骨結合や仙腸関節を支えている筋肉や靭帯が緩んでいきます。
そのため産前から腰痛が出現する方もいらっしゃいます。
出産直後は普段は骨盤を固定している筋肉や靭帯が緩んだままなので
その代わりの役目をする骨盤ベルトが必要となります。
また、出産で骨盤底筋は大きなダメージを受けています。
骨盤底筋がしっかり働かないため
体幹と骨盤帯を安定させるといわれている腹横筋、多裂筋、横隔膜などの
インナーユニットがしっかり働かず体が安定しません。
骨盤の不安定感が出現しやすくなっています。
つまり産前・産後の両方で骨盤周囲の緩んでしまっている筋・靭帯をサポートし骨盤を安定させるために
骨盤ベルトは必要となります。
特に骨盤ベルトをしていたほうが良い人はどんな人?
- 産後3週間くらいまでの人(腹筋や靭帯が伸びているため)
- 妊娠時に安静にしている期間が長かった場合(筋力低下がある)
- 骨盤がグラグラして不安定な場合
- 骨盤周りに痛みがあり、ベルトを着けていると楽な場合
- 重たいものを持つとき(産後1か月はできるだけ重いものは持たないのがベスト)
- 二人目以降の出産で上のことのお子さんの抱っこ、家事を積極的に行わなければならない場合
- 恥骨離開がある場合
逆にこれ以外の人は無理をしてつけなくても良いかもしれませんね。
骨盤ベルトを着けていたほうが良い期間はいつまで?
いつまで骨盤ベルトを着けていたほうが良いのはいつまでか?
骨盤周りの関節が落ち着いてくる産後1か月程度を目安にしていただくと良いと思います。
- つけなくても痛みがない
- グラグラする感じがない
など大きな問題がないのであれば
骨盤周りを安定させるエクササイズを行い
できるだけ早い段階で外すことが望ましいと思います。
また、ベルトを外す時もいきなり一日中外してしまうのではなく
徐々に使用時間を短くすることをお勧めします。
例えば産後1か月過ぎて安定してきているので
- 外出の時だけ
- 忙しい午前中だけ
- 疲れがたまる夕方だけ
など体に負担が強くかかる時だけ使うことが一番望ましいかなと思います。
骨盤ベルトを購入するときのポイントは?
私が考える必要なポイントは2点です。
- ベルトは両方向からベルトの強さを調整できるもの
- 太過ぎないもの(股関節にかかってしまったり、ずれてしまうことが多いので)
この2つのポイントがクリアできれば、どのようなメーカー、デザインでもよいと思います。
妊婦さんも産後の方もみなさん骨盤の形や痛みの場所がことなるのでこれじゃなきゃダメってとはなりません。
骨盤ベルトの位置は?
1.この腰にある赤丸よりも下にベルトがくるように巻きます。
2.股関節より上に巻きます。
この写真のように足を少し横に開くことができない場合は
股関節にベルトがかかってしまっていますので、もう少し上に巻いてください。
3.ベルトは前と後ろを平行になるように巻きます。
ポイントは股関節が動かしにくくならないようにすることです。
産後の骨盤ベルトを巻くつよさは?
骨盤ベルトの巻き方は、きつすぎても骨盤周囲の痛み、尿もれの原因となります。
きちんと骨盤底筋の収縮が得られるようにすることが必要ですので
きつすぎず、でも握りこぶし1つ分くらいの余裕を持ちずれないようにすることが大事ですね。
骨盤ベルトを付け始めるのはいつから?
産後はいつから骨盤ベルトを巻いたほうが良いのはいつからか。
産後はすぐ巻いたほうがよいですね。
産後1日目はさらしのようなやわらかいもののほうがよいと言われています。
ですがさらしだとベルトのつけ外しの使い勝手がよくないのでベルトでもよいと思います。
恥骨に痛みがある人は前から後ろに巻くと良いかもしれません。
帝王切開術をされている方は傷口が当たっている場合は無理せずまずは傷口の治癒を目指しましょう。
骨盤ベルトはいつまでつける?
骨盤底筋を含むインナーマッスルが働き始めればベルトは外しても構いません。
目安としてだいたい産後1か月程度で骨盤周りの靭帯が落ち着いてきます。
その時に痛み、ぐらつき感がなく大きな問題がないのであれば
骨盤周りを安定させるエクササイズを行います。
1か月後過ぎたらできるだけ早い段階で外すことが望ましい ですね。
また、ベルトを外す時もいきなり一日中外してしまうのではなく徐々に使用時間を短くしていきます。
例えば産後1か月過ぎて安定してきているので
- 外出の時だけ
- 忙しい午前中だけ
- 疲れがたまる夕方だけ
など体に負担が強くかかる時だけ使うことが一番望ましいかなと思います。
寝るときは骨盤ベルトを着けて寝てもいいの?
基本的には寝るときは骨盤ベルトは必要ありません。
起き上がるときに痛みが出るなど症状がある場合は着けていても良いと思いますが、
長時間寝るときの着用は、筋肉、血管の圧迫につながりますのでお勧めしません。
重力に抗して動作をするとき(立って作業するときなど)に使うと良いですね。
骨盤ベルトのデメリット
骨盤ベルトを着けていることでデメリットもあります。
- 骨盤周りを締め付けているので、筋肉がそれに頼ってしまい筋力低下が起きる可能性がある
- 血管や筋肉を圧迫するので浮腫みなどもなかなか引きにくくなる可能性がある
- 締めすぎて骨盤周りの痛みが出現することがある
- 骨盤が締まりすぎて骨盤底筋に負荷がかかることがある(骨盤底筋の負荷が強まると尿漏れの悪化の原因にもなる)
まとめ
骨盤ベルトは必要ではありますが、きちんと必要な理由と必要な期間、必要なタイミングで使うことが大切です。
自分で判断することはなかなか難しいので沖縄の理学療法士など専門家に見てもらい判断してもらうのが
お勧めです。